高齢者の足のむくみの 原因と解消法
高齢者の足がむくむ原因
年齢を重ねてくると、特に長時間立ち仕事をしたり一日中座りっぱなしだったりしなくても、毎日のように足がむくんで辛い・・・という人も多いと思います。むくみの背後には大きな病気が隠れていることもありますが、そうでない場合は以下のような理由によってむくみが慢性化してしまっていることが考えられます。
□ 手足が冷えている□ 疲労が蓄積している
□ 血液の循環が悪い
□ 慢性的に運動不足である
□ 筋力が低下している
こうしたむくみを放置しておくと状態はますます悪化し、体を動かすことが億劫になるためさらなる運動不足を呼び込むといった悪循環に陥りがちです。またその悪循環が原因で筋力が落ち、血液の循環もさらに悪くなると、免疫力が低下して大きな病気にもなりかねません。むくみが気になり始めたら、こうした悪循環に陥る前に以下のような予防法や解消法を実践してみてください。
むくみを予防・解消する方法って?
血液の循環を良くする
むくみを予防あるいは解消するために最も気をつけるべきは血液の循環を良くすることですが、そのために必要なのはとにかく「足を動かすこと」。足は体全体の血液の循環においてとても重要な位置を占めているんです。足先まで行った血液は重力に逆らって心臓まで戻る必要があるため、足の筋肉の収縮と弛緩がなければ血液の流れが滞ってしまいます。そのため、足は「第2の心臓」とも言われています。
毎日ウォーキングをすることで足の筋力の衰えをずいぶん解消することができますが、座ったまま足のつま先を上下に動かしたり、座ったときに足の裏を床にピッタリつけるよう気をつけたりするだけでも、血液の循環が促進されます。むくみが気になる人は毎日継続してやってみてください。
体を冷えから守る
また、体が冷えることは血行を悪化させ、むくみを生み出す原因を作ります。高齢になると基礎体温が低くなっていくため、体が冷えることには特に注意しなければなりません。冷え対策としては、室温に注意する、厚着をする、温かい飲み物を飲むなどして、体を冷やさないように心がけることが重要ですが、それ以外にも足をマッサージしたり毎日歩くようにするなどして血行を良くすることも大切です。
基礎体温を上げるには筋肉をつけることも必要になってくるので、やはりウォーキングなどの軽い運動を毎日行うことは血行を良くするだけでなく体を冷やさないようにするためにも効果的と言えるでしょう。
バランスのとれた食事を摂る
むくみを予防・改善するために食事で気をつけることは、まず「塩分を控えること」。塩分の摂り過ぎは水分を体から適切に排出することを妨げます。余分な水分が体内に溜まることはむくみの原因になりますので注意してください。
また、栄養が偏らないようバランスのとれた食事をすることも重要ですが、特に摂るべき栄養素は「カリウム」と「ビタミンE」。カリウムは体内の塩分を調整し、ビタミンEは毛細血管を拡げて血流を促すほか、代謝も促してくれるのでむくみや冷え対策としては是非摂りたい栄養素です。あくまでこの2つを摂ることを意識することが重要なのであり、これさえ摂っておけばいい、ということではありませんのでバランスよくいろんな栄養素を摂るようにしましょう。