この足のむくみ病気かもと思ったら何科を受診すべき?
内科・消化器内科を受診するケース
足のむくみの背後には大きな病気が隠れているかもしれないので、病院へ行って診てもらいましょう!と言われても、一体何科を受診すればいいものか迷いますよね。
まず足のむくみの原因として何も心当たりが思い浮かばないという場合には、やはり内科が妥当でしょう。かかりつけのお医者さんがあればそこへ行って相談するのもいいと思います。もし何かしらの病気が原因で足がむくんでいるという場合には、その病気によって受診すべき科が異なりますが、まずは一般内科で一通りの検診を受け、診断してもらう必要があります。
もし子宮がんや乳がんなどの婦人科手術を受けたことがあって、その後足がむくむようになった、という場合はリンパ浮腫の可能性があり、その場合もまず受診するのは内科です。あるいは、肝機能に障害があることが原因となってむくみが生じている場合は消化器内科を受診するのがいいでしょう。普段からお酒をたくさん飲む人、肝臓が悪くなっていることがすでに明らかな場合などは、最初から消化器内科でむくみ症状について話してみるのもいいと思います。

腎臓内科・心臓内科を受診するケース
むくみの原因として、多尿や頻尿などを伴っている場合や糖尿病の合併症として腎機能障害を起こしていることもあります。また、心臓の機能が低下していることによって血液が足に溜まりやすくなり、その結果むくみを起こしている、あるいはむくみが原因で夜間頻尿を引き起こし、その結果睡眠不足になって心臓に負担がかかるようになる、ということもありますね。このように、むくみに関連して腎機能や心機能に障害が発生している場合は、それぞれ腎臓内科や心臓内科で精密検査をすることになるでしょう。
病院へ行く前からむくみ以外に思い当たる症状がある場合は別ですが、そうでない場合は自分で腎臓や心臓に負担がかかっていることを見極めるのはなかなか難しいですよね。やはり最初は一般内科へ行って症状を話し、一通り検査をしてもらった後、上記のようないずれかの病気が疑われる場合はそれぞれ専門の科を受診してみてください。

外科を受診するケース
むくみの原因として下肢静脈瘤や血栓性静脈炎など、血管に関連した病気にかかっていることあります。血管に異常があるために血流が滞り、それが原因となってむくみが生じているというケースです。この場合は血管が浮き出る、蜘蛛の巣状の血管が目に見えるようになる、といった明らかな症状が出ることもありますが、単に体がだるい、むくんだ足が痛い、といった自覚症状しかないこともあって、ただの運動不足や冷えなどによるむくみと見分けにくい場合もあるようです。
ただしそれも一般内科で検査をしてもらえば原因がハッキリするでしょう。そして血管に異常が見られた場合は、血管外科で外科手術を含めた治療が必要になることもあります。
つまり、仮にむくみの背後に何らかの病気が隠れていた場合には、一般内科を受診した後にそれぞれの専門の科で検査、治療を行う必要が出て来ることが多いということですね。総合病院を受診していれば流れがスムーズな場合もあるかもしれません。しかし、やはり普段の状態をよく知っているかかりつけのお医者さんがあるならば、まずそこを受診して事情を話し、その後必要であれば紹介状を書いてもらって専門の科を受診するというのが最も望ましいでしょう。