足首・足の甲・下半身全体など、部分別足のむくみの原因と対処法
高齢者の足首のむくみの原因と対処法
また、塩分の摂り過ぎはむくみの大敵でもありますよね。つまり糖尿病が関連していなくてもむくみが起こっているなら塩分は控えめにすべきであり、さらに糖尿病にかかっているならなおさら塩分の摂取量には注意が必要ということなのです。
こういった足首のむくみは、筋力の低下や長時間立ったまま、座ったままでいることによって一時的に血液やリンパの流れが悪くなって起こる場合ももちろんありますが、その背後にリンパ浮腫や腎不全が隠れていることもあります。
足首だけがむくんでいて、お風呂に入ったりマッサージをしたりしてもあまり改善されずに何日も続く、といった場合にはその可能性も考慮して一度お医者さんへ行ってみてください。足首がむくんで痛くて靴も履けないような状態であれば、とにかく冷やさないようにしてお風呂でゆっくり温めたり丁寧にマッサージを行ったりすることで一時的に症状が緩和されます。少し落ち着いたら病院で診てもらいましょう

高齢者の足の甲のむくみの原因と対処法
むくみがひどくて足の甲が靴を履いているみたいにふくらんでいる、ということもありますよね。足の甲がむくんでいる場合にも腎機能の低下や糖尿病など何かしらの病気にかかっている可能性もありますが、長時間同じ姿勢でいることや冷え性が原因で血行が悪くなっているという場合も多いようです。
まだ若くても冷え性の人やデスクワークで一日中机に向かっている人は夕方になると足の甲がむくんでヒールで歩くのが辛い、という人もいますよね。高齢者の場合は基礎体温が低いことや、家の中で座っている時間が長くなることでこうした症状が多く見られるようになります。
こちらも対処法としてはとにかく体を温めること。半身浴や足湯なんかも効果的ですね。また、座りっぱなしの状態が続くことを意識的に避けることも重要です。いちばんよくないのは椅子に座ってテレビやエアコンのリモコン、お菓子、飲み物などをすべて手の届く範囲に置いて立つ必要がない環境を作ってしまうこと。むしろいちいち立って動かなければならない状況を作るよう心がけましょう。用事がなくてもせめて1時間に一度は立って伸びをする、窓の外を眺めにいく、というだけでも状況は改善されます。

高齢者の下半身のむくみの原因と対処法
血流の悪さによって起こるむくみは、主に下半身に表れます。それも膝から下のふくらはぎや足首、足の甲などが両足同じようにむくんでいる場合は血流悪化が原因である場合が多いでしょう。逆に言えば、全身のあちこちがむくんでいたり、左右非対称に一部がだけがむくんでいたりする場合は、何かほかの大きな病気が潜んでいることも少なくありません。
下半身がむくむのは、心臓から駆け下りてきた血液に駆け上がるための動力が不足しているからです。つまり筋力の低下による血流の悪化ですね。これを解消するには、やはり足をよく動かすようにするのがいちばんです。筋力をつけるといっても、高齢者ならなおさら難しいと感じるかもしれませんが、椅子に座った状態で足をブラブラさせたり、足首を回してみたりするだけでもずいぶん違います。そして、できるだけ1日に一度は外に出て少し歩くよう心がけましょう。買い物へ行くにしても、できるだけ安くて新鮮なものを手に入れるべく、いくつものスーパーを回るというような人は足がむくみにくいと思います。
